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2006年6月 7日 (水)

今頃になって

映画『ターミネーター2』のラストあたりで、敵役の液状アンドロイドが、絶命する前に、律儀にもダイジェストで今まで化けた人間に変身してから溶鉱炉の露と消えるシーンがある。

今の私の身体の状況もそんなもので、今までのペグ+リバの副作用の幾分弱いのが、治療終了後にダイジェストできている感がある。

突然きて驚いたのが、顕著な出血傾向だった。5月16日の採血ではまったく問題なく止血されたのに、先日6月1日の採血で、その痕が止血されなくなったのだ。朝9時頃に針を刺したし、かなりよく押さえていたから、もう大丈夫とその日の夜にパッドをはがすと、いきなりドバーと出血した。血栓の頑張りがきかなくなってすぐとれてしまう、私(先天性無フィブリノゲン血症)特有のインターフェロンの副作用だ。

しかたないので絆創膏を貼り、化粧綿をガーゼにくるんで小さなボールを作ってその上に置き、妻に包帯を買ってきてもらって、上から巻いた。こうすると綿のボールが採血痕を常時圧迫して、割とうまく止血される。7年前のインターフェロン投与の時は、いつもこうしていた。

もしこれで止血されなければ土曜日の外来を受診しようかと思っていたが、うまくいった。写真は土曜日に撮ったもの。Imgp1040真ん中のポチッとした点が採血痕。周りに薄く色が付いているのは、圧迫によって外に出られなくなった出血が皮下へ流れ込み内出血となったものだ。

これでうまく行ったと思ったのもつかの間、日曜日の朝に寝ていると、下の娘(もうすぐ3歳)が何を思ったか左目の上、眉のところに頭突きをしてきた。当の娘は痛くなかったようだが、こちらは激痛で、見る見るうちにまぶたが腫れてきて、左目が開けられなくなり、周りがパンダのように黒くなった。こういうのもDV(家庭内暴力)というのだろうか? 午後には全身が苦しくなりはじめたので、しかたなく洛西ニュータウン病院に電話をかけ、時間外で診てもらうことになった。

以前腹部エコーをとってもらったこともあるベテランの医師が当直で、主治医でもないのによく知ったもので、すぐフィブリノゲン補充の段取りをしてくれた。もちろんそこからは劇的に治っていく。場所が場所だけに月曜日に眼科を受けろといわれ、受診したけれど、白目に血が流れ込んで赤くなっていたものの、幸運にも目に異常はなかった。いつも受診している内科の隣が眼科で、月曜日に診察を待っていると、主治医が通りかかったので、こんなことになりまして、と報告しておいた。眼科の医師はシミズ病院の系列(たぶん亀岡シミズ病院。系列病院だと眼科はここしかない)から来たということだった。

出血が特に止まらなくなっているところにこんなことが起こったわけで、これなら土曜日に受診してフィブリノゲンを打っておいてもらえばよかったと、帰ってから妻に話した。

ちょうどこの前後、口内炎と痔も軽いのが来た。投与終了直後はどうもなかったのに、今頃になって振り子が悪い方向に振れたようにこんな症状が出た。回復は直線的ではないのだ。悪い方向に振れるのはもうこれきりにしてほしいものだが。

今も左目の周りはパンダのように黒いというか、紫色だが、腫れの引き方や色の薄くなり方がかなり早い。インターフェロン投与中は出血傾向が高まるけれど、一旦フィブリノゲンを投与すると、回復はいつもより早くなるようだ。経験したのが大した出血ではないからかもしれない。

血友病の場合だと、インターフェロン投与中に出血傾向が高まることはない。ないどころかリバビリンとの併用療法だと、むしろ出血傾向がある程度治まるという。これはリバビリンの思わぬ効果で、凝固第VII因子の血中量が増え、それが止血にプラスに働くのだ。同じ先天性凝固異常でも、欠乏する凝固因子が違うと、こんなふうに違う現象が現れる。

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